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PDCAサイクルだァ?立川談志に学ぶ改善術!【状況把握・判断・処理】が最強だ

2016/02/27 [Sat]

PDCAサイクルとは?

そもそも、PDCAサイクルとは何か。

おそらくこの業界に限らず、
入社後かなり最初のステップで教え込まされるものではないでしょうか。
考え方として、どんな業界にでも応用できる汎用性の高さが魅力です。

概略はウィキペディアより抜粋させて頂きました。

  • PDCAサイクル(PDCA cycle、plan-do-check-act cycle)は、事業活動における生産管理や品質管理などの管理業務を円滑に進める手法の一つ。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4 段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。

山本五十六提督風に言うと、

  • 「考えて。やってみてから、省みて。よく改めたなら、これぞ必殺PDCA」

といったところでしょうか。
閣下のファンの方がいらしたらすいません(笑)。

でも我ながら語呂はいいと思います。

何が足りなくて、何があれば足りるのか~立川談志に学ぶ、WEBディレクターの状況把握・状況判断・状況処理

あ、立川談志さんの説明はいいですね?
(以下、再びウィキペディアより抜粋)

  • 立川 談志(たてかわ だんし、1936年〈昭和11年〉1月2日 – 2011年〈平成23年〉11月21日)は、東京府小石川区(現:東京都文京区)出身の落語家。古典落語に広く通じ、現代と古典との乖離を絶えず意識しつつ、長年にわたって理論と感覚の両面から落語に挑み続けた。自ら落語立川流を主宰し、「家元」を名乗る。著名な弟子に立川志の輔、立川談春、立川毒まむ志(毒蝮三太夫)、立川梅春(ビートたけし)。

かつて立川談志さんは、利口とそうでない人の区別に、
「状況把握・状況判断・状況処理」
ができるか否か、と説きました。

わたし小川がそれができているかについては、
まあ棚に上げておきまして、

立川談志さんの言う「状況把握・状況判断・状況処理」
という一連のフローが動き出す原動力には、
その人にとっての「不快」がある、
ということも言っています。

ホームページのリニューアルについても同じことが言えます。

クライアントさんは
「商品が売れない」であるとか、
「人が採用できない」という不快に対し、
この状況をまずはWEBディレクターは……

  • 把握(自社サイトの現在のレベルや、改善するための資金力の有無、市場の趨勢はどうなっているか)し
  • 判断(改善のためにどのような手が打てるか。または打たない決断をするのか)し
  • 処理(WEB屋を呼んでみる、予算をとりつけるのに奔走してみる)をする必要があります。

で、今回この手助けをするために呼ばれたのが、
あなた(WEBディレクター)というわけです。

立川談志メソッドでWEBの隙間お埋めします

まずは、
WEBディレクターと企業のWEB担当者の方が一緒に話し合い、
何が不快なのかを理解し、解決までの道筋を決めましょう。

なぜ話し合うかというと、
WEBディレクターにとっての「不快」とは、
そのほとんどの場合において
「アクセス数がないから売り上げがない」
という一言に集約されると思います。

しかし、クライアントさんにとっては
「売り上げがない」ことは不快でも
「アクセス数は別にいいんだ」という理解であったり、

あるいは「アクセス数は欲しい」が、
「このページは社会貢献を謳っているので売上げに繋がらなくてもよい」
という信念があったりします。

WEBディレクターは、ここの気持ちを読み違えてはいけません。

「売上命!」を見せたくない場合もありますよ

「全ての道は売り上げに通ず」とは思いますが、
パッと見はそう見せたくない場合もあります。
ここに齟齬があると企画は通りません。

私生活でも、よくありませんか?
「俺はカネのことを言ってるんじゃないんだよ」
と言っているけど、でも、ウン。

よーく胸に手を当てて考えてみると、カネのことを言っている。
だけど「カネが惜しいだけじゃん」と言われるのは癪に障る、という場面。
私はたまにあります(笑)。
同窓生同士で呑みに行ったときとかね。

さて、それらを踏まえた上で、クライアントさんの動きを
前節の立川談志メソッド(?)に当てはめてみます。

話し合いの結果、次のような状況が確認されました。

  • 不快(ECサイトの売上げが伸び悩んでいる)
  • 把握(客単価が低い。安いのは魅力だが高級感がない。市場が縮小気味で薄利多売を目指せない)
  • 判断(ブランディングをして高級感を演出、アッパー層に訴える)
  • 処理(さあ、目の前のこのWEBディレクターはどうしてくれることやら)

となるわけで、最後の「処理」の部分こそが、
WEBディレクターの企画力に関わってくるわけです。

立川談志メソッドで状況処理をするWEBディレクターの例

あなたなら、どのように「状況処理」しますか。

  • 高級感を演出したランディングページを制作し、アッパー層向けに広告を打って、アクセスを集める
  • 採算性の悪い商材を下げ、付加価値を演出した上で「積んでる商材」にアクセスを絞り込む
  • 反対に、手間を惜しまずフェイスを拡げ、かつ詳細なページにした上で「この分野のオーソリティ」を目指す

最後の2つは、ちょっと出過ぎのようにも感じますが、
別にWEBディレクターがその会社の方針にまで口を出してはいけないというルールはありませんので、自信があるなら、ビジネス目線で提案をしてみるべきでしょう。

立川談志メソッドを人生に応用してみる

私は落語に通じているわけでもないし、
立川談志さんの信奉者というわけでもないのですが、

どことなく似ているOODAループ(監視→情勢判断→意思決定→行動)や、
一歩先ゆくPDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)を挙げるよりも、
個人的にしっくり来るので、これを範としています。

今は亡き立川談志さんに聞いたら
「要らねえンだ、そういうのを蛇足ってゆうんだよ馬鹿野郎」
と言われそうですが、終端処理として「評価改善」を入れると、
上記ふたつをインクルーズできるかも知れません。

「PDCA」のような英略語が
はまらないWEBディレクター(…いるのか?)はぜひ。

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代表・デザイナー
小川 知久
Tomohisa Ogawa
中目黒の広告代理店でウェブディレクターを勤める現役のウェブデザイナー。5年にわたりアパレル系通販サイトの部門長を勤め、ビジネスの視点からデザインに携わった後、ウェブを通じた人材採用について、デザインとライティングの両面からトータルコンサルティング。上流から下流まで貫通して携わります。
無期休業中につき、現在お仕事は承っておりません。
  • ディレクション
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  • ウェブデザイン
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  • 企画
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  • イラスト
  • 運営・分析
  • 遊び心

デザイン事務所ヒサクリエ

無期休業中につき、現在お仕事は承っておりません。

アパレル系通販サイトの運営を勤めた後、広告代理店でウェブディレクションに携わる。ウェブや紙媒体を軸にした企画運営から、デザイン、コーディングに到るまでを一手に担う。

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