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【受注確実】 最初の打合せで絶対に刺さる魔法の2大企画書はこれだ!

2016/01/29 [Fri]

WEBディレクターは、初訪問する前から競合を調べ尽くす

今回の記事は、
すでに営業さんとの話し合いで受注がほぼ確定している場合ではなく、
「やりたいのだけど、話を聞きたいのと御社の腕前を見せてもらおうか」
というケースを想定してください。

また、この記事と併せて次の記事にもお目通し頂くと、
【確認すべき事リスト&ヒアリングシート】
【ヒアリングシート不要論!】

クライアントさんとの
素敵な第二種接近遭遇を迎えることができるかも知れません。

WEBディレクターは、初訪問時に何かを持っていく(銘菓以外にも)

WEBディレクターとして私が大切にしているのは、
「初顔合わせ時は、いつも以上にやる気を見せる」ということ。
いや、2回目は気を抜く、という意味ではなくて。

前提としまして、
私はWEBディレクターとWEBデザイナーとコーダーを
兼務している立場なので、制作の立場から言うと、
「話を聞くまで無駄な手は打てない」となります。

ムダに見える工数は本当にムダか

しかし、WEBディレクターの立場からすると、
若干事情が異なります。

受注確率を高めるため、
「真に自社のことを考えてくれている」という信頼を得るため、

さらに言うと、受注後WEBディレクターにとって
ベストなペースで進めさせて頂くためにも、
やはり何かしらのアイテムが必要となってくるのです。

制作事例や価格目安、
簡単なスケジュールといった企画書類は用意している前提で、
飛車と角、ふたつの駒(刺さりの良い資料)を
持って行くことにしましょう。

WEBディレクターは、言っていいこと・言うべきでないことを見分けるべし

ちなみに大前提ですが、この飛車と角には、
お客様にとって一切ネガティブな要素を入れないでください。

ファーストコンタクトから
「だからダメなんですよー!」と言ってうまくいく例を、
私はドラマ以外で知りません。

『美味しんぼ』の山岡さんだって、
初っぱなから大物財界人に喧嘩を売っては、
よく怒られているじゃないですか。

「お客様に耳の痛いことも為を思って言おう」的なことを勧める
ビジネス書を目にするたび、
【※ ただし相手と顔色を見て、言い方を考えて。】というスタンプを、
押して廻ろうかと思ってしまいます。

WEBディレクターが持参したい資料その1
「飛車」……競合調査&今回作りたいページに関する他社のコンテンツ事例

まずは「飛車」の資料から。

今回作りたいページにおいて、
「クライアントさんの同業他社がどのような打ち出しをしているか」
についてまとめ、持参します。

紙に印刷し、例えば
「新人インタビューは3件。色の異なる部門別」
など、手書きでも構いませんので、
WEBディレクター本人による何らかの分析を
キャプションに入れておきましょう。

使うソフトは【Excel】でも【PowerPoint】でも何でも構いません。
私の場合は、
ビジュアル的に華やかになるので【Illustrator】を使っています。

ここで取り上げる競合調査について、
「WEB担当者さんはもう知り尽くしている」などとは、
考えなくてもよいでしょう。

WEBディレクターという業界門外漢だからこそ見えるものもありますし、
「この段階で最低限度の調査をして打ち合わせに臨んでいる」という、
熱心さ、信頼関係の構築が大切なのです。

よって、ノートPCをその場で広げてお見せするより、
我々が帰ったあとでクライアントさんの社内で話し合えるよう、
紙の資料になっているほうが重宝に感じて頂けることでしょう。
WEBディレクターとは、「気づかい」のお仕事です。

WEBディレクターは他社コンテンツ事例も持参すべし

それから、競合他社の例でなくて構いませんので、
今回作りたいと依頼を受けたページの、
他社コンテンツ事例も持参しましょう。

ECサイトの依頼なら、売れているECサイトを。
採用ページの依頼なら、人気の業種の採用ページを。

作れないものを持っていってどうする

ここで大切なのは、
あくまで「自社の作れる規模」の例を持参するということ。
WEBディレクターがここを読み違えてはいけません。

「こんなページかっこいいですね~」と言われたページが、
技術力から予算規模からまるでケタ違いだったら、かえって逆効果です。

すごく可愛い子が「これ、私の親友の○○ちゃんから」と言って、
あんまり可愛くない子からのラブレターを持ってきたとを想像してください。
あなたは落ち込みませんか。
「…こっちの子のほうがいいんだけど俺」となりませんか。

私は、見た目で人を判断しないのでなりません。
(強がり)

これが飛車の資料です。

WEBディレクターが持参したい資料その2
「角」……手描きの【準カンプ】でイメージをわかせてもらう

次に、「角」の資料です。

大昔のことですが、営業さんに、
「お客様がサイトの完成品を見たがっていて、気に入ったら受注できそう」
と言われたことがあります。

完成品のコンペとは耳を疑うすさまじい話です。
こういうのを先物取引とでもいうのでしょうか。

自分がWEBディレクターになったら、
スタッフにこんな思いをさせることだけは絶対にすまいと誓ったものです。

しかし、WEBデザインは大切ですし、
そこが気に入らなければ「決め手」を欠くのもまた事実です。

お客様には「少しでも完成品に近いイメージ」をわかせながら、
こちらのリソースをなるべく消費させない方法はないものでしょうか。
最近では良いモック作成ツールも出ていますね。

WEBディレクターはちょっとぐらい絵が描けたほうがいい(実感)

しかし、私がよく使う方法で、お客様にもなかなか好評なのが、
「手描きのラフスケッチを持って行く」という方法です。

ただし、これはWEBデザイナーの負担度やポリシー、
会社の方針と相談しておこなってください。

私の場合、モック作成ツールのようなものでチクチク作るより、
アニメ監督のコンテばりのラフスケッチのほうが手間無くできるので、
柔らかい1.3ミリぐらいのシャーペンでサクサク見た目を描いていきます。

コツは、人物写真を入れようとしているところだけ、
やたら丁寧に描いておくということ。
不思議と手の込んだ絵に見えてくるものです。

私とて別に絵が飛び抜けてうまいわけではないのですが、
実感としてIllustratorで矩形ツールを駆使して作った資料より、
「イメージがわいた!」と言っていただく機会が多いように感じます。

これが、飛車角の「角」の資料です。

WEBディレクター自らこの2つを持参することで、
最初の打ち合わせを実りあるかたちで進めることができるはずです。

さらに詳しくは、こちらの記事をご覧いただくと良いでしょう。
【会議の廻し方と司会術】

WEBディレクターとして、「デザイン事務所」という屋号としてどうなのかを考える

しかし、会社によっては受注フローが明確に決まっていて、
WEBディレクターの自由にならないケースもあるでしょう。

特に後者の場合、デザイン業を営む上で、
構成案の提出も契約書を交わしてからがお仕事であり、
それも含めてのお値段である、という考え方も成り立ちます。

私の場合、WEBディレクターからWEBデザイナー、コーダー、
アフターフォローまで全てオールインワンで商品、
という考え方をしているので、

会社の方針次第では、別のおみやげ
(発想や資料、なんなら本当に銘菓)を
持参する方法もあるかな、とは考えています。

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代表・デザイナー
小川 知久
Tomohisa Ogawa
中目黒の広告代理店でウェブディレクターを勤める現役のウェブデザイナー。5年にわたりアパレル系通販サイトの部門長を勤め、ビジネスの視点からデザインに携わった後、ウェブを通じた人材採用について、デザインとライティングの両面からトータルコンサルティング。上流から下流まで貫通して携わります。
無期休業中につき、現在お仕事は承っておりません。
  • ディレクション
  • コンサルティング
  • ウェブデザイン
  • コーディング
  • 企画
  • ライティング
  • イラスト
  • 運営・分析
  • 遊び心

デザイン事務所ヒサクリエ

無期休業中につき、現在お仕事は承っておりません。

アパレル系通販サイトの運営を勤めた後、広告代理店でウェブディレクションに携わる。ウェブや紙媒体を軸にした企画運営から、デザイン、コーディングに到るまでを一手に担う。

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