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ホームページ制作のヒアリングシート【決定版】これだけ聞けば問題なし!

2016/01/25 [Mon]

ヒアリングシートは必要か

ヒアリングシートの必要性については、
これは「会社にひとつ絶対にあったほうがよい」
申しておきましょう。

といいますのも、私がお世話になっている会社では、
営業さん兼用の初回ヒアリングシートを用意しておりまして、
これが大変重宝しています。

みんなで使おうヒアリングシート

私の場合、定番の「聞くべきこと」が頭の中に入っているので、
実はあまり必要としていないのですが、

例えば日の浅いスタッフが代理で行くときや、
売りたい自社オリジナルの商材があるときなど、
「絶対にあったほうがよい」ツールであることは間違いないでしょう。

慣れている人が当たり前に感じていることでも、
「それ聞いてないと何も始まれないさ!」
ということが案外あるものです。

ヒアリングシートに引っ張られるな、段取りを覚えよ

ここで大切なのは、ヒアリングシートを作っても、
それに引っ張られないようにする、ということです。

新米さんのうちは仕方ありませんが、
あまり紙を見ながらメモをとる光景って、
頼りがいのあるものではありませんよね。

その行為そのものに意識がいってしまい、
肝心なことが聞けなくては元も子もありません。

同様に、一切目も合わせず
ノートパソコンをカタカタいじっているのも、
あまり感じの良いものではありません。

電話で聞けることは後で。面と向かってしか聞けないことは今。

制作目線で言いますと
「自社サーバが使えるのか」は重要ですが、
WEBディレクター目線で言いますと、
そのあたりは追って電話確認のできることです。

お客様のメールアドレスや、現行サイトのソースを見れば、
何となく想像のできることだったりもしますからね。

シート内容の参考例〜初回はあまりがっつかない

汎用的な内容ですが、初回のヒアリングシートは、
次に挙げる点がざっくりと含まれていれば充分だと思います。

  • 予算
  • 納期
  • 達成目標
  • 基本ターゲット
  • 現行サイトの不満点
  • 勝ちたい競合
  • 素材の有無
  • 広告予算の有無
  • 更新可能なスタッフはいるか

これらの他は、
「クライアントさんの事情」を知ることに注力すべきでしょう。

WEBを使った改善に思い至った背景であるとか、
現状ボトルネックになっているのはどの部分で、
改善点はどこにあるのか。

ここで参考にすべきは、私の書いた次の記事。
【ヒアリングシート不要論】
(不要論って、おい)。

良いディレクターは、よく話を聞くディレクター

そして、もうひとつ参考にすべきは、
面倒見のよいお医者さんです。

後ろで長々と待たされる別の患者さんには申し訳ないのですが、
やはり話をよく聞き、親身になって長話をしてくれるお医者さんは
頼りになりますし、患者としても「また来よう」と思うものです。

私が大切にしている「リスペクト」の視点から言いますと、
目の前のこの方が、
たとえば建築関係であれ、美容関係であれ、飲食関係であれ、
私がこの方々のお客様として現れた際、私に対して
たくさん時間を割いてくれるんですよね。

だから、「形式的なことですので、お気に障りましたらすいません」
(古畑任三郎っぽく)はほどほどにします。

初回のヒアリングシートはこの内容で充分です。

その場でビジョンを見せられる回転力を〜打ち合わせした感・進んだ感を与えよ

私の場合、
お話ししている途中である程度の課題解決の道筋が見えてきたら、
ページのデザインについて、
その場で手描きのラフスケッチをお見せすることがあります。

こちらも私の記事からのピックアップです。
【会議の廻し方と司会術】
【最初の打ち合わせで持って行きたい2大企画書】

お目にかけるのは
「ワイヤーフレーム以上、カンプ未満」
といったレベルのものでしょうか。
文字通り、ラフスケッチです。

さすがに何十ページ構成のものは控えますが、
ランディングページなど、

「ファーストビューにこんな写真を置いて、想定する情報量からしてここにこんな演出をして、フォームはここに置いて…」と、ノートに愛用の万年筆で描いて、お見せするのです。

光景としては、縁日で紙切りを見せる芸に近いでしょうか。
♪てけてん・てんてんてん…はいっ、できましたっ!

「きちんと打ち合わせをした感・進んだ感」が大切

ケースによっては、その場で即決をいただけることもあります。

これは、そのまま進むこともありますし、
会社に持って帰って話し合い、
お客様に「さらに良くする方法が浮かびました」と
お伝えすることもありますが、

これによって何をお客様に差し上げたいかというと、
「きちんと打ち合わせをした感・進んだ感」なんですね。

「言質取り」をされて後々困りそうなお客様の前ではやりませんが、
おそらく打ち合わせの後、目の前のこのWEB担当者の方は上司に呼ばれ、
「今日来た業者どうだった?」と聞かれるはずです。

そのとき「もうここまで進んだの?」と言われれば、
WEB担当者の方のお顔も立つ、という寸法です。

もちろん、まだまだ「アイミツ段階」の場合もありますし、
実は最終コンペだった、という場合もありますが、
イメージの浮かぶ資料をお客様の手元に残して
不利になるケースはあまりありません。

絵の得意なWEBディレクターは、
気持ちが伝わり、発想力のアピールにもなり、
モック作りの時短にもなるこの方法をぜひお試しください。

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代表・デザイナー
小川 知久
Tomohisa Ogawa
中目黒の広告代理店でウェブディレクターを勤める現役のウェブデザイナー。5年にわたりアパレル系通販サイトの部門長を勤め、ビジネスの視点からデザインに携わった後、ウェブを通じた人材採用について、デザインとライティングの両面からトータルコンサルティング。上流から下流まで貫通して携わります。
無期休業中につき、現在お仕事は承っておりません。
  • ディレクション
  • コンサルティング
  • ウェブデザイン
  • コーディング
  • 企画
  • ライティング
  • イラスト
  • 運営・分析
  • 遊び心

デザイン事務所ヒサクリエ

無期休業中につき、現在お仕事は承っておりません。

アパレル系通販サイトの運営を勤めた後、広告代理店でウェブディレクションに携わる。ウェブや紙媒体を軸にした企画運営から、デザイン、コーディングに到るまでを一手に担う。

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