ウェブの本じゃないけど【WEBディレクターの必読本】に推薦したい8冊
2016/06/20 [Mon]
WEBディレクターのブログなのに、WEBとは直接関係のない、
けれどWEBの仕事をする上で役に立つ本を紹介してみます。
文章技術系の本が続くあたり、WEBディレクターとしての
自分の立ち位置みたいなものを表している感じがします。
WEBディレクターの必読本その1
ストレスフリーの整理術 / デビッド・アレン
たぶん、年末によく出る「手帳術」みたいな本を読んでも
同じ事が学べると思います。
ライフハック系の必読本ですね。
GTDという仕事術の、ベースとなる考え方を紹介しています。
ものすごくザックリ言うと
「タスクを全て紙に吐き出し、頭の中をすっきりさせてから仕事に臨もう」
ということが、延々と300ページ書いてある本です。
WEBディレクター業を営む私の場合、
おおよそここに書いてあることを
「手帳+Evernoteの組み合わせ」で日々タスクをこなしています。
六正面、七正面作戦になって、「あの件どうでしたか」と言われてもサッパリ覚えてねえ…という時にとても役立ちます。
WEBディレクターの必読本その2
発想法 / 川喜田二郎
会議などで、私はよく
「オカネになりそうもないが変わったこと」を言います。
ここで「オカネになる変わったこと」を閃ければ
今ごろ起業家として大成功していたのでしょうが、
それでも若い衆は「その発想ができないんですよ僕は」と言ってくれます。
偉そうに申しますと、
疑問を疑問と感じること、歴史や心理学を学べとはいいませんが、
前提条件をまず疑うことで、発想は自由になるのだと思います。
おそらく、そんな思考術の形成に役立つであろう必読本がこちら。
お手にとって頂いた方なら共感いただけるでしょうが、
私は後半から読みました。前半は私にはよく理解できませんでした。
WEBディレクターの必読本その3
記者ハンドブック / 共同通信社
「WEBディレクターは良きWEBライターであれ」が私の持論です。
以前アパレル関係の仕事をしていた頃、
【ショップ】という表記をかたくなに【SHOP】と書く同僚がいて、
すごく気になったので購入した本です。
「こういう用例ではアラビア数字を、こっちは漢数字を」とか、
いやな表現ですが「アホかと思われんで」というあたりを、
基礎から教えてくれる必読本です。
中東のあたりが騒がしい昨今、
WEBライターから戦場ジャーナリストに転身したい方にオススメ。
一緒にベレー帽とかも買って、ゆっくり喋る練習もしておきましょう。
WEBディレクターの必読本その4
日本語の作文技術 / 本多勝一
いろいろと毀誉褒貶のある方の本ですが、
「第八章 無神経な文章」はとても役に立ちます。
私は、他人の良い点を見習うよりも、
悪い点を見て反面教師にするタイプの人間なので、
この本で取り上げられる悪文の例と、
一体なにが悪いのかをズバァと斬る著者の姿勢には感心させられます。
この本で指摘されるような「無神経な文章」は、
一体どういう時に書いてしまいがちか。
それは、文章を書き慣れてきたとき。
ミョーに収まりのよい文が書けるようになったら、
それはこの章を読むタイミングがやってきたということです。
文章に携わる者の、これもまた必読本です。
WEBディレクターの必読本その5
日本語 / 金田一春彦
クイズ番組でよく見かける、秀穂先生のお父さんの著書です。
先ほどの本多勝一さんの本同様、
正しい語順を解説することにも紙面は割かれていますが、
この本は「日本語は特別だ特別だとみんな言うけれど、他国の言語と同じぐらい普通で、それぞれと同じぐらい変わっているんだよ」ということを、多数の例を挙げて解説しています。
「日本語は素晴らしい世界一の言葉だ」なんて氏は言いません。
その特色を挙げ、私たちの先祖がいかに言葉を大事に扱ってきたか、
その愛がよく伝わってくる本です。
WEBディレクターの必読本その6
究極版 逆引き頭引き日本語辞典―名詞と動詞で引く17万文例
ヘンな辞典です。
ひとつの言葉について、それが古典小説などでどのように使われたかを、
リストのように書き出しています。
これも、WEBディレクターというよりWEBライターの方が得に役に立つ。
【口髭】を引きますと
【蓄える・なでる・生やす】が書かれているという具合で、
近いものとして、ATOKの連想変換機能が挙げられましょうか。
常套表現から外れていないか、
「難しい言葉を使い間違えて、アホかと思われていないか」を確認できます。
WEBディレクターの必読本その7
標準デジカメ撮影講座 / 久門易
「WEBディレクターたる者、ビジネス感覚も経済も歴史も文章力も身につけておかねばならん。あと写真もだ。プロのカメラマンさんと仕事をする場面で、あまりに知らないとダメだ!」と焦ったときに、ザックリと読みたい必読本です。
プライベートで
「こんな写真が撮りたいなあ」と思い立ったときにも役立ちます。
WEBディレクターの必読本その8
やさしい人物画、スーパーマンガデッサン、チビキャラの描き方
WEBディレクターが人物キャラクターを扱う際は、
これらを読み込み、練習をすればよろしいかと。
ドのつく萌え絵は本職の方に任せて、
ちょっとした挿し絵ぐらいなら自製できるようにしておくと、
お仕事の幅がちょっとだけ拡がります。
私の場合、WEBで絵を使うにしても
八頭身のきちんとした絵を描く場面に出くわさないし、
そもそも描けないので、チビキャラの描き方のほうを学ぶことにしました。
これからも、このページは加筆修正されていくと思いますので、
よろしくお付き合いください。
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- 代表・デザイナー
小川 知久
Tomohisa Ogawa - 中目黒の広告代理店でウェブディレクターを勤める現役のウェブデザイナー。5年にわたりアパレル系通販サイトの部門長を勤め、ビジネスの視点からデザインに携わった後、ウェブを通じた人材採用について、デザインとライティングの両面からトータルコンサルティング。上流から下流まで貫通して携わります。
無期休業中につき、現在お仕事は承っておりません。- ディレクション
- コンサルティング
- ウェブデザイン
- コーディング
- 企画
- ライティング
- イラスト
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- 遊び心