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ITオンチでもわかる!【サイトのリニューアル】はどのタイミングが正解?

2016/02/13 [Sat]

私がリニューアルを考えるきっかけ~誰だって、最初から陳腐をめざして作ってない!

都心、地方を問わず、ちょっとさびれた商店街や施設に行くと、
「何でこんな古くさいアーチなんだ、天窓なんか水垢で曇ってるし」
とか、作った人の苦労も考えずに感じていたのですが、
このあいだ鉄道博物館に行って、その正体がわかりました。

その日の鉄道博物館では「大宮駅特集」を開催していて、
【大宮駅建設に関する昭和のニュース映画】
が流れていたのですが、映像を観ていてハタ!と膝を打つ。

「なるほど! 今は古くさく見えても、当時は最新のデザイン、最新の技術だったんだ!」と。

いわゆる「子供並みの感想」ですが、
これはWEBデザインにも同じことがいえます。

10年前のWEB屋さんへのリスペクトを忘れないで

誰も、最初から陳腐を目指して作ってなんかいないわけでして、
大抵の場合、時代の流れがそれを陳腐にしてしまっただけなのです。

一体誰に向けた前書きか分からなくなっていますが、
言うなればページを開いた瞬間
「古くさいWEBデザインっ」と言わないようにしよう、
という戒めであり、当時作ったWEBデザイナーへの
リスペクトであったりもします。

どの時代・技術水準のサイトをリニューアルの対象とすべきか?

WEBデザインにフレームを使っているサイトは、
迷わずリニューアルしましょう。

「アンティークと中古の違い」みたいなもので、
フレームやテーブルレイアウトのホームページは
もはやアンティークです。
WEBを使ってご商売を続けられるなら、検討の余地もありません。

問題は、00年代後半に作られた、
2カラム~3カラム構成のサイト(スマホ未対応)で、
作った当時はそれなりにお問い合わせも入っていたが、
このごろ目標が達成しがたくなっている、
あるいは日に日に検索順位が下がっているというホームページ。

これも、見直す時期に入っているかも知れません。

セキュリティ問題は、デザイン問題に優先する

動的サイト
(管理画面がついているブログのような作りのホームページ)の場合、
セキュリティ上の問題をはらんでいる可能性すらあります。

相当むかしの話ですが、
当時の勤めていた会社のECサイトに
「SQLインジェクション」という攻撃を受け、
サーバがダウンさせられたことがありました。

社長の命令で地元の警察に相談に行ったところ、
ITに詳しい刑事さんと体育会系の部下が対応してくれて、
その刑事さんが部下に「おまえわかんねえだろ、へへへ」と
からかっているのが妙に微笑ましかったのですが——
この話はまた今度しますね。

ともあれ、
これをきっかけにリニューアル計画が進んだのは事実でありました。

ホームページに「お問い合わせ来ない」のは、タマゴが先かニワトリが先か

「上司が効果が出ないと信じ込んでいるので、リニューアルの稟議を通す自信がない」とは、WEB担当者の方と話しているとよく聞く言葉です。

しかし、ホームページで宣伝のできない業種、
効果がありえない業種とは何が考えられるでしょう。

お年寄り向けである入れ歯の接着剤でさえ、
解説のための特設ホームページがあるのですから、
今やどんな世代もターゲットです。

これまで効果が出ていなかったのは、
「定石に則って作られていなかっただけ」と考えるのが適当でしょう。

具体的にどのように変わるかを「絵」で説明し、
どのような結果が生まれるかを「数字」で説明すれば、
きっと話ぐらいは聞いてくれるはず。

私のようなWEBディレクターは、それをプランニングする仕事です。

リニューアル計画発動のきっかけ・その1
古いと鮮度も疑われる。若い人も見に来ない。古くさく見えたらリニューアル

赤木かん子さんの『子どもを本嫌いにしない本』というに、
大意ではありますが、次のようなことが書いてありました。

「DTPの時代になり、写植からパソコンのフォントへと、本で使われている文字(いわゆるフォント)も変わった。古く見える文字で発信される情報を子供たちに見せても、それだけで古い情報であると、無意識のうちに拒絶感が生まれる」——。

デザインの流行も変わるが、マシンはもっと変わる

一字一句その通りではないのですが、
要はホームページにも同じことがいえます。

いかに更新日時が最新でも、
00年代前半を思わせるようなWEBデザインでは、
情報の鮮度まで疑われてしまいます。

パソコンのディスプレイひとつとっても、
ここ数年でサイズは大きくなっています。

それに対応したWEBデザインでないと、
テレビで両端の切れているCMを見たときに感じる、
「いつまでこの映像使ってるんだよ」感を
見る人に抱かせることにもなります。

リニューアルを考えるための目印に・閑話休題、古くさく見えるホームページの例

これは、一WEBデザイナーとしての私見であり、
大きなお世話なのですが、

この手のWEBデザインのホームページって、
以前なんらかの問題を起こした小さな政治団体が
月に一度だけ機関誌をアップするために
ホームページを持っているケースとか、

たまに2時間ドラマのちょっとした役で登場する役者さんが、
インターネット黎明期には活用していたけれど
半ば放棄されて久しい、みたいなケースでお見かけすることがあります。

大抵の場合、なぜか文字が明朝体です。

発信者側の「割り切り」があれば、
無理にリニューアルをしなくてもよい、とは思います。

リニューアル計画発動のきっかけ・その2
スマホ対応されていなかったらリニューアル~だましだまし使えないアクセスシェア比率の遷移

WEBの世界には、ここ5年ほどで、
スマホ、タブレットという新しいガジェットが登場しています。

そして、PCとこれらスマホのアクセス比率は、今や逆転しています。
WEBデザインにおける、このスマホ化の流れだけは結構切実です。

おそらく「自社ホームページのリニューアルを考えている方」で、
この記事にアクセスいただいた方ならば、
どこかの業者さんから「そのままでスマホ化できるサービス」の、
ご案内が来たことが一度や二度あるのではないでしょうか。

こんな時代が来るなんて予想したかね…。

実を言いますと、
世の中のこのスマホ化の流れについて、
私も当初はかなり懐疑的でした。

ガラケーでi-modeのサイトを見るときの、
あの操作性・あの通信速度・あの貧弱な画面装飾を考えますと、
「国民の大多数が携帯でサイトを見る日は来ない」
とさえ考えていました。

しかし、スマホはそれらをクリアした上に、学生はPCから離れ、
「生涯パソコンなんて触らない」と言っていたようなご年配の方も、
スマホは持っていたりする。

上と下から挟みうちでシェアを伸ばしているんですね。

ホームページをリニューアルするなら、
このスマホ対応の問題は
かなり重要度高く考えられるべきことでしょう。

リニューアル計画発動のきっかけ・その3
検索結果に表示されなくなったらリニューアル~グーグルに合わせてサイトは作れ

以前作られたサイトの中には、
今ではグーグルによってスパム認定されている施策が
含まれている危険性があります。

当時は効果があったけれど、
あまりにみんながその技術を使うものだから、
「ようし、その技術を使っている悪質なサイトの順位をまとめて落としてやれ」
ということですね。

数年前に業者さんに依頼して作ったホームページなら、
それが含まれている危険性が大いに考えられます。

モバイル対応をすると順位が上がる

そこへきて、世の中のスマホ化の流れの中で、
グーグルの「モバイルフレンドリー」という施策が始まりました。

これは「スマホ対応しているサイトの順位を上げる」というもの。
つまり、古いサイトはどんどん下がり、
スマホ対応された新しいサイトはどんどん上がる、ということですね。

確かに、リニューアルすると一時的にアクセスが落ちる場合があります。

しかし、十年選手のホームページを使い続けるメリットと
リニューアルするメリットを天秤にかけると、
以上のような理由からも「やったほうが良い」と言えるわけなのであります。

リニューアル計画発動のきっかけ・その4
リニューアルをお考えのお客様からよく聞く「弊社のサイトは迷路です」の言葉

リニューアルのご相談をいただくお客様からよく聞くのは、
「うちのサイトわかりにくいんです」という言葉。
これは本当によく聞きます。

つい「納品のとき確認のサインしはりましたんやろ?」などと、
言いたくなってしまいがちですが、それは違います。

納品された当時はわかりにくくなかったんです。
それが、年月を経て変わってしまった。

クーロン城のようなもので、
新しいサービスやコンテンツを継ぎ足ししていくうちに、
ホームページ全体が迷路化してしまったわけですね。

これも、リニューアルを考え始める目安のひとつになりましょう。

なぜあの頃は最新鋭のページに見えたのか

かつては
「1つのページに詰め込むだけ情報を詰め込む」
という考え方が主流でしたから、

ゴージャスに見えこそすれ、
まずいホームページだと誰も気付かなかったのは仕方のないこと。

ところが今は「そぎ落とせるものはそぎ落として分かりやすくする」
という考え方に移りつつありますから、
そんな流れの中で自社ホームページを見ると、
余計にわかりにくいサイトに感じるわけですね。

ページ分割の時代は終わった。連結せよ!

古くなったホームページのリニューアルを承っていて特に感じるのは、
00年代中盤から後半にかけて作られたホームページに、
今からすると無駄な、細かなページ分割が多いこと。

「そこまで分けるのかよ!」の例をちょっと例を挙げてみましょう。
次に挙げるのは、いずれも別々のページです。

  • 【社会への取り組み】
  • 【クリーンアップ】
  • 【植樹】
  • 【ISO取得】
  • ※ それぞれ文章3行+写真

今(2016年現在)リニューアルをするのなら、
謳う必要のないサービスは捨て、
まとめられるコンテンツはまとめるなどして、
ホームページのリニューアルを進めていきましょう。

よろしければ、こちらの記事もぜひ。
【リニューアルのタイミングとは】
【フラットデザインもギミックも使いよう?】

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代表・デザイナー
小川 知久
Tomohisa Ogawa
中目黒の広告代理店でウェブディレクターを勤める現役のウェブデザイナー。5年にわたりアパレル系通販サイトの部門長を勤め、ビジネスの視点からデザインに携わった後、ウェブを通じた人材採用について、デザインとライティングの両面からトータルコンサルティング。上流から下流まで貫通して携わります。
無期休業中につき、現在お仕事は承っておりません。
  • ディレクション
  • コンサルティング
  • ウェブデザイン
  • コーディング
  • 企画
  • ライティング
  • イラスト
  • 運営・分析
  • 遊び心

デザイン事務所ヒサクリエ

無期休業中につき、現在お仕事は承っておりません。

アパレル系通販サイトの運営を勤めた後、広告代理店でウェブディレクションに携わる。ウェブや紙媒体を軸にした企画運営から、デザイン、コーディングに到るまでを一手に担う。

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